有機質遺物研究会第13回例会のお知らせ

 

 

 全国的に寒い日が続きますが、当会のワークショップは寒さもはねのけて野外活動が続きます。(参加の方は暖かくして来て下さいね!)

 

 本会では今年度、これまでの活動のひとつのまとめとなるような報告と成果を出していければと思い企画をしております。

 

■石斧による木材加工痕の検討ワークショップ(全3回)

 このたび、有機質遺物研究会では石斧による木材加工痕の検討を目的として、実際に石斧を作り、木材を加工するワークショップ及び加工痕の検討会を開催いたします。
 
 これまで石器による木材加工の痕跡については、木器研究者が個別に認識した痕跡をもとに製図・加工の順序や方法について議論されてきましたが、実際に遺物に残る加工痕を見て議論しても、かなり意見が分かれることがあります。
 本企画のきっかけは、研究会メンバーが複数参加した田螺山遺跡(中国・杭州市)で出土した木柱の加工痕をめぐっ
ての議論でした。これまでなんとなく共有されていたはずの切合関係やその方向、直刃工具による稜線とこれまで認識されてきたものの形成過程、加工痕跡と動作の対応関係などが問題になりました。
 そこで、
実際に田螺山遺跡で出土している加工斧として磨製石斧を製作し、複数の樹種の加工を自らの手でおこなっていくなかで、工痕についての共通認識を確認し、その可能性と限界を確認したいと考えています。
第1回(第12回例会)「石斧の刃を作ろう!」(終了しました)
 日時:2017年10月22日(日) 10:00〜16:00
 場所:福井県埋文センター 現場事務所 
  

・第2回(第13回例会) 石斧で木材を加工しよう!

  日時:2017年11月23日(木・祝) 10:00~

  場所:滋賀県大津市比叡平 比叡平里山クラブ真ん中広場

 

※参加希望のお知らせを頂いた皆様には、詳細をメールでお送りしています。届いていない方がいらっしゃいましたら至急お知らせ下さい。

作業にはグラインダーを使うため、動きやすく危なくない服装でお越しください。
※実際に製作を予定しているのは、縄文〜弥生時代の日本出土事例も参考にした膝柄の加工斧です。

 

 

・第3回石斧の加工痕を検討しよう!(日程・場所:未定)

 

詳細については決定し次第こちらにてお知らせしていきます。

(2017.11.20)

 

近江貝塚研究会のブログ、「考古学ブログ:Ours! 近江貝塚研」2015年6月19日記事にて当研究会をご紹介いただきました。

私たちも気づかなかった魅力を発見?!していただいています。

 

■また、例会等の告知が流れるメーリングリストに参加をご希望の方も下記までお知らせください。

e-mail: sor.kyoto@gmail.com